【講 演】
「今日のアジア情勢と日韓関係史 」四宮正貴先生 四宮政治文化研究所
※せと弘幸先生は調整中です。
【日 時】平成28年2月28日(日)午後6時00分より
【場 所】文京シビックセンター 3階会議室A
東京都文京区春日1-16-21
東京メトロ後楽園駅・丸の内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)徒歩1分都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分JR総武線水道橋駅(東口)徒歩9分
【参加費】資料代500円終了後、近隣で懇親会(3千円くらいの予定です)
昨年12月に慰安婦問題について日韓両政府の間で合意が成立しました。
こう着状態だった両国の関係が進展するとして各種メディアはこの合意を歓迎する論調で報道しております
しかし両国とも本音では不本意な合意であったようです。
韓国では日本大使館前でこの合意の破棄を求める集会が開かれ、日本側の10億円が供出される前提である慰安婦像の撤去についても強い反発があるようです。
一方、我が国でも1965年に締結された日韓基本条約の「完全かつ最終的に解決した」という立場から逸脱していることや、なによりも国家の名誉の問題が見落とされており「日本が性奴隷の強制連行を認めた」と世界に誤解されかねないという批判があります。
今回の合意は両国が慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決した」としていますがこれまでの経緯から考えてもこの言葉は到底信じられません。
このような多くの問題を含んだ合意の背景にはアメリカの強い意志があったといわれています。北朝鮮の不測の事態に備え日韓の連携がうまくいかないことを恐れたアメリカが慰安婦問題の解決を強く要請した結果が今回の合意であったといえます。
北朝鮮は1月には水爆実験の成功を宣言し2月には「人工衛星」の発射を通告して国際社会の反発を買い地域の安定の重大な脅威となっております。慰安婦問題の合意はこのような朝鮮半島情勢の危機と無関係ではありません。そして朝鮮半島の情勢は日清日露戦争を例に出すまでもなく我が国の安全に重大な影響をおよぼします。
朝鮮半島の情勢が大きく揺らいでいる今こそもう一度、日韓の歴史関係について考えてみましょう。